檜山＠ティーネットワーク情報室.不動産賃貸IT.blog2: iPhoneアプリ「ラブプラスi」に感じる賃貸仲介の明日

こんにちは檜山です。もしかしたら今週中にXperia買うかもです。

今日はゲームの話…になるのかな？

ニンテンドーDSで大ヒットした恋愛シミュレーションゲーム「ラブプラス」のiPhone版が急遽リリースということで、ネットの一部が騒然（？）としました。

フタを開けてみたら、ゲームではなかったというオチがついたのですが。

ラブプラスがどういうゲームか知ってはいましたが、DSも持っていないですし、特に興味もなかったんですね。

でもiPhoneアプリの「ラブプラスi」は即購入しました。

なぜかというと、AR（argumented reality=拡張現実）マーカーを利用する機能があったからです。

昨年のCEATECから、自分が大注目している技術です。

とりあえず画面を。

凛子が弊社に（ry

…。

これだけだと、写真の中に女の子の絵が入っているだけなんですけどね。

女の子の足元や背中側にある紙、これには専用のARマーカーが印刷されています。恐らく、今回はわかりやすくQRコード風のものにしたのだと思うのですが。技術的にはなんでもいいそうです。もっとも、わかりやすい記号の方が認識率は高くなるとは思いますけどね。

ラブプラスiは今後のアップデートの内容がすでにアナウンスされていて、GPSを利用した「リアルデート」という機能も追加予定だそうです。何がリアルだ、とかそういう突っ込みはナシですよ。

では、なぜ自分がこれに注目しているか説明したいと思います。

まず、ARマーカーの機能。

今回は女の子の絵が出ていますが、これが例えば「家具」だったら。

空室に何枚かARマーカーを貼り付けて、スマートフォン越しに見る「バーチャル・モデルルーム」が可能になってきます。

サンプル家具のサイズなども表示させると、採寸の手間が省けるかもしれません。

新築分譲マンションだとモデルルームはあって当たり前だと思いますが、賃貸だと客単価や回転率の問題もあってなかなかモデルルームが作れません。

（というわけで、最初は「不動産仲介の明日」というタイトルにしようと思っていたところ、「賃貸仲介」に変えました）

（でも、土地だけなら何か面白い使い方もあるかも）

もちろん、画面に表示するのは家具に限るというわけでもありませんので、例えば設備の使い方をキャラクターに喋らせても面白いかもしれませんね。動画付きで。

付帯商品を価格表示付きで出してみるのもアリかもしれません。

それから、GPSでの「リアルデート」機能。

これはまだ実装されていないのでなんともなんですが、デートを「ご案内」に読み替えてみましょう。

例えば駅から物件までの間の買い物スポットや交通の要所、学校や公園などを、実際に歩きながらスマートフォンが教えてくれたら？

どうしても足は自前になってしまいますが、そういう「ご案内」を選ぶお客様がいないとも思えません。

駅やバス停から実際に歩いてみたい、という方もいらっしゃいますし。

一応、理論上は「ARだけでご案内」が可能になってきています。

鍵の管理をどうするかという問題が残りはします。何らかの形で本人確認と「質」が必要になるかな、とは思いますが、やってやれないこともないかな、と。

そして、最終的にはお申し込みからご契約となりますので、営業マンが不要になるとも思いません。もっとも、役割が大きく変わる可能性はありますが。

いずれにしても、情報量だけなら、不動産会社とお客様の差異は縮まってきているわけですし。最寄り駅でiPhoneを出してHOME'Sアプリを立ち上げれば、周辺の家賃相場が間取り別でわかってしまう時代です。

ARバーチャルモデルルームを作るとしたら、一不動産会社だけでARアプリを開発するのは非現実的です。

となると、不動産に特化したSIerさんや不動産ポータルさんがアプリやデータを販売するのが現実的かな、と思います。

どうでしょう。自分が思いつく範囲では、ネクストさんかいい生活さんあたりかな。

実現するとしても、早くて3年後くらいかな…とは思いますが、セカイカメラとLAYARに賃貸情報が乗ったのが思ったより早かったので、案外早く実現されるかもしれません。

W-ZERO3、iPhoneと来て、今はAndroidが普及の兆しを見せています。スマートフォンの普及は、我々が思うよりも早く進むかもしれません。

と、ラブプラスiを買っただけでここまで妄想した檜山でした。

バーチャルモデルルームをAR彼女と内見、なんていうのも…いや怖いな('A`)

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